匿名

日記

お茶を点てるとき、茶筅通しをした瞬間に立ち上る竹の香りが好きです。ぱさぱさに乾いていると思っていた茶色い竹を湯につけると静かに香る微かな青い匂い。湯の沸く音だけが響いている茶室。

今日のお茶碗は、吹雪に負けない笹が描かれてた。お軸にも力強い「竹」の一文字。

 

「自分の感受性くらい」という詩。教科書の後ろの方に載っているのを、よく国語の時間にこっそり盗み読む。歯切れの良い言葉に爽快感を覚えると同時に、自分の姿が見えて耳を塞ぎたくなることもある。言葉は甘いのだけではないと思った。当然だね。